何が起こるかわからない
早稲田大学 VS 明治大学 (36−34 国立競技場にて)
今日も暖かな1日となった。千駄ヶ谷駅周辺は学生たちで溢れている。
ひと頃の早明戦ほどの人気はない、とは言うものの、観客5万人を超える大賑わいだ。
普段はラグビー観戦することのない学生たちだって、12月の第1日曜日は俄かファンとなり、
国立競技場に繰り出すことが恒例行事となっているようだ。
唸るような声援と異様な熱気。何とも言えぬこの雰囲気こそ、まさに早明戦なのだ。
今回チケット購入の際に、何故だか「代々木門側が早稲田席」で「千駄ヶ谷門側が明治席」と
決められていた。何で? 応援席を決め付けるなんてどうかなあ・・と思ったけれど。
今日場内に入って見ると、両校の応援団とブラスバンドがポール裏の席に陣取っている。
なるほどね。華やかなチアガール。エール交換。ラグビーも変わったものだ。
応援合戦によって両校の対抗意識はますますあおられ、熱い歓声が飛び交う。
2時を過ぎても、選手たちはなかなか出てこなかった。
場内には、「ワセダ!」 「メイジ!」と自然と声援が湧き上がり、応援旗が小刻みに振られる。
先に早稲田の選手たちが、続いて明治の選手たちがグランドに飛び出してきた。どよめき。
早稲田ボールのキックオフで試合が始まった。 早稲田は先日の早慶戦のように速攻をしかけるが、明治のディフェンスにことごとく阻止され、
思うように攻め込めない。攻撃の要である山下くんは徹底的にマークされている。
一方、明治の強力FWはスクラムを押し、モール攻撃でうまく縦につき、「前へ」と進んでいく。
特に松原くんは、主将らしい気迫溢れるプレーで果敢に攻め、確実に守リ抜く。
開始10分。山岡くんが自陣からタッチライン際を走り抜けるが、ゴール前で惜しくもタッチを
踏んでしまい、残念ながら幻のトライに。早稲田ファンはガックリ・・。
先制したのは、PGを決めた明治の方だった。前半15分。0−3。
この後、早稲田・明治ともに2トライずつとり、一進一退をくりかえす。なかなかいいゲームだ。
しかし終了間際に明治の神名くんにトライされたのは痛かった。
14−22。8点ビハインドで前半終了。嫌なムードで終わったが、必ずやハーフタイム中に
立て直してくれるだろうと期待していた。
しかし、後半も明治優勢ペースは変わらず、先にトライしたのは明治だった。14−29。
15点も引き離されてしまう。
このままでは早稲田は負けてしまう。2トライ2ゴールでも追いつけない。
でも諦めるな。まだ時間はある。 選手たちは、監督は、今何を考えているのか。
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早い出足に つぶされる |
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ラインアウトが 全然きまらない
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徹底的に 研究されていた |
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執念・・ |
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早稲田はようやく生き返った。本来の速いテンポでボールを展開し、連続攻撃をしかける。
明治の勢いは次第に衰えはじめ、少しずつ防御にずれが見えてきた。
そして後半15分。連続攻撃の末、左隅にPR安藤くんがトライして19−29に。10点差。
このテンポだ。これならいけるかも! そう予感させるトライだった。
さらに5分後。同じ連続攻撃のパターンからLO高森くんが中央トライ。まだいける。26−29。
しかし明治も負けてはいられない。ターンオーバーから瀬田くんのトライで、再び8点差に。
「絶対勝つんだ」という気合いは、明治の方が上回っているように見える。早稲田負けるな。
残り10分。諦めずに連続攻撃を繰り返す早稲田に対し、明治はことごとくオフサイド。
レフリーの笛もアドバンテージとオフサイドの繰り返し。このままでは早稲田も攻めきれない。
見ている側も胃が痛くなってくる。何とかしてくれ。
あっ。レフリーが何か明治陣に警告している。オフサイドに対する警告だろうか。ちょっと反則
が多すぎる。 場内アナウンスで「ロスタイム4分」と告げられる。時間がない・・。
このとき運が天が味方してくれた。
連続攻撃から抜けたWTB山岡くんが中央に回りこんで奇跡のトライ。
やった! トライ後のゴールも武川くんが確実に決めてくれた。よし。これで33−34。
なんとか1点差まで追いあげた。
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あと何分あるだろう? 急げ!
明治が深く蹴ってきたら、慎重に素早く明治陣内に攻め込んで・・。
ところが、レフリーがハーフウェイライン付近で右手を挙げている。
えっ? 何で早稲田ボールのキックオフなの?
レフリーは、明治の度重なるオフサイドに対するペナルティとして、
早稲田ボールのキックオフを与えてくれたのだろうか?
なるほどな。---この時はそう思った---
特に場内アナウンスもなかったし、
まさかトライ後にラフプレーがあったなんて知らないし。
とにかく攻めて。せっかくのチャンス。ペナルティで逆転だよ。
早稲田ファンはもう座ってなんかいられない。時間がない。
焦る明治は、ゴール前で反則してしまう。
当然、左京主将は「ゴールを狙う」とレフリーに告げる。
武川くん、責任重大だあ。冷静に。慎重に。
場内は騒然。決めてくれ〜!
5万人の観客が武川くんの蹴ったボールの行方を見つめていた。
ゴール成功。 36−34と見事逆転。
赤黒旗が舞って舞って舞って。 残り1プレーでノーサイド。
早稲田の選手たちは飛び上がって喜んでいる。
その場にうな垂れる明治の選手たち。
明治の健闘もむなしく、早稲田の大逆転劇は終わった。 |
早稲田の対抗戦優勝は11年ぶり。全勝優勝はなんと14年ぶり。なんとも嬉しい。
長かったよなあ。涙が出るくらい嬉しい。
けど、胸の片隅に小さなわだかまりが残った感じもする。どこか素直に喜べない気持ち。
今日の勝利は、明治のペナルティで得たラッキー・チャンスからの大逆転だったから?
試合内容は完璧に負けだった。負けていた試合を、執念で、強運で勝利に導いた。
今日のような調子で、20以上もターンオーバーされたり、ラインアウトでミスばかりしていたら、
大学選手権で順当に勝ち進んでいけないよ。関東学院は手強いんだから。
もう1度修正しなおして、ミスをなくして。
勝利に溺れず、気持ちを引き締めて、1戦1戦確実に勝ち進んでいかなくちゃ。
1月12日の決勝は、関東学院対早稲田になるといいけれど。好ゲームを期待しています。
ともあれ、久しぶりに「都の西北」を大合唱する。万歳三唱。いや〜、満足。満足。
・・・実は、根っから早稲田ファンのYAMS3号でした。ハハハ。
KGUの皆さん、今日ばかりは許してね。
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