菅平温泉やまびこ

ラグビー観戦記

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2001年12月1・2日   奇跡の大逆転劇!


 <12月1日>
 
 東日本社会人リーグ最終4戦、順位決定
 リコー 対 東芝府中 (24-21 東京スタジアムにて)

  
 秩父宮では、クボタ対三洋戦と頂上決勝サントリー対NEC戦の2試合が行われたが、
 我々は、リコー対東芝府中戦を観戦するため東京スタジアムへ出かけた。
 今日から12月だというのにまだまだ暖かく、日向でのんびりとお弁当でも食べたくなる。
 正門前に並んでいる各チームのチケット売り場のうち、東芝席には松田主将と渡辺くんが
 待機している。さらに小山田くんと大鷲くんは誘導係だ。場外なのに豪勢な顔ぶれだこと。
 みんなケガでゲームに出られないのだろうか。ケガ人続出の東芝はつらい。
 
 リーグ最終戦となる今日、残念ながら東京スタジアムの観客数は少なかった。
 1試合目のセコム対三菱重工相模原戦は、セコムの一方的なゲームとなってしまう。
 トライ数16本。103−15の大差でセコムが勝利をおさめた。
 試合終了後のセコムの人たちは、集合写真を撮ったりして、凄く嬉しそうだったな。
 
 いよいよ2試合目。リコー対東芝府中戦。
 前半序盤は東芝ペースで進み、たちまち3トライを奪われるが、その後リコーも2トライをあげ、
 18−21と追い上げムードで折り返す。
 リコーの弱点は、後半集中力やスタミナが切れてしまうところ。今日もこのまま負けてしまう
 のか?  いやいや、今日のリコーは違った。
 
敵陣内に攻め込んで、東芝のディフェンスに阻まれながらも諦めない。
 
後半早々の森嶌くんのドロップゴールは、好判断で良かったな。スッとした。これで同点に。
 慌てた東芝はリコーをゴール前に釘付けにして、何度もゲインライン突破を試みるが、
 リコーの必死のディフェンスにあい、最後まで攻め込めない。
 ここで切れるな。そのまま粘れ。守りきれ。ガンバレ。
   
「リコー、リコー!」 
 タヌママのいつもどおりの力強い声援が、広いスタジアムに響き渡る。
 その声に引っ張られて、みんなの声援がひとつになる。白いリコー旗があちこちで舞う。  
 

 胃の痛くなるような攻防が何分間続いただろうか。
 残り5分。それまで好タックルしていたCTB小森くんが負傷退場してしまう。
 ここで、WTB横山くんの登場だ。
 その後まもなく、東芝の反則により、リコーはPGのチャンスを得た。
 「行け、ノック!」と大声援が飛ぶ。観客席で見守るリコー部員たちも大騒ぎ。
   またまたノック、責任重大のこの場面・・・。
   でもノックなら確実に決めてくれるさ。
 横山くんの蹴ったボールは、リコーの部員やファンの期待を乗せて、ポール中央を超えた。
 やった〜! みごと逆転。 そしてノーサイド。
 
 いや〜、最後の最後まで、応援に力入ちゃいました! いい試合だったなあ。
 最終戦を勝利で飾ってくれたリコーの皆様、お疲れ様でした。 
 これでリーグ戦も無事終了。苦しい道のりでしたが、終わってみれば3勝4敗の同率4位。
 全国大会出場決定ですね。ますます頑張ってください。  

逆転PGを決めた
横山くん。よっしゃ
  逆転勝利おめでとうございます! お疲れ様でした

 秩父宮ではサントリーが圧倒的な強さで全勝優勝を決めた。おめでとうございます。
 全国大会はどんな組み合わせになるのやら。

 
<12月2日>
 
 何が起こるかわからない
 早稲田大学 VS 明治大学 (36−34 国立競技場にて)

   
 今日も暖かな1日となった。千駄ヶ谷駅周辺は学生たちで溢れている。 
 ひと頃の早明戦ほどの人気はない、とは言うものの、観客5万人を超える大賑わいだ。
 普段はラグビー観戦することのない学生たちだって、12月の第1日曜日は俄かファンとなり、
 国立競技場に繰り出すことが恒例行事となっているようだ。
 唸るような声援と異様な熱気。何とも言えぬこの雰囲気こそ、まさに早明戦なのだ。
 今回チケット購入の際に、何故だか「代々木門側が早稲田席」で「千駄ヶ谷門側が明治席」と
 決められていた。何で? 応援席を決め付けるなんてどうかなあ・・と思ったけれど。
 今日場内に入って見ると、両校の応援団とブラスバンドがポール裏の席に陣取っている。
 なるほどね。華やかなチアガール。エール交換。ラグビーも変わったものだ。
 応援合戦によって両校の対抗意識はますますあおられ、熱い歓声が飛び交う。
  
 2時を過ぎても、選手たちはなかなか出てこなかった。
 場内には、「ワセダ!」 「メイジ!」と自然と声援が湧き上がり、応援旗が小刻みに振られる。
 先に早稲田の選手たちが、続いて明治の選手たちがグランドに飛び出してきた。どよめき。
 早稲田ボールのキックオフで試合が始まった。
 早稲田は先日の早慶戦のように速攻をしかけるが、明治のディフェンスにことごとく阻止され、
 思うように攻め込めない。攻撃の要である山下くんは徹底的にマークされている。
 一方、明治の強力FWはスクラムを押し、モール攻撃でうまく縦につき、「前へ」と進んでいく。
 特に松原くんは、主将らしい気迫溢れるプレーで果敢に攻め、確実に守リ抜く。
 開始10分。山岡くんが自陣からタッチライン際を走り抜けるが、ゴール前で惜しくもタッチを
 踏んでしまい、残念ながら幻のトライに。早稲田ファンはガックリ・・。
 先制したのは、PGを決めた明治の方だった。前半15分。0−3。
 この後、早稲田・明治ともに2トライずつとり、一進一退をくりかえす。なかなかいいゲームだ。
 しかし終了間際に明治の神名くんにトライされたのは痛かった。
 14−22。8点ビハインドで前半終了。嫌なムードで終わったが、必ずやハーフタイム中に
 立て直してくれるだろうと期待していた。
 しかし、後半も明治優勢ペースは変わらず、先にトライしたのは明治だった。14−29。
 15点も引き離されてしまう。
 このままでは早稲田は負けてしまう。2トライ2ゴールでも追いつけない。
 でも諦めるな。まだ時間はある。  選手たちは、監督は、今何を考えているのか。

早い出足に
つぶされる
ラインアウトが
全然きまらない
徹底的に
研究されていた
  執念・・

 早稲田はようやく生き返った。本来の速いテンポでボールを展開し、連続攻撃をしかける。
 明治の勢いは次第に衰えはじめ、少しずつ防御にずれが見えてきた。
 そして後半15分。連続攻撃の末、左隅にPR安藤くんがトライして19−29に。10点差。
 このテンポだ。これならいけるかも! そう予感させるトライだった。
 さらに5分後。同じ連続攻撃のパターンからLO高森くんが中央トライ。まだいける。26−29。
 しかし明治も負けてはいられない。ターンオーバーから瀬田くんのトライで、再び8点差に。
 「絶対勝つんだ」という気合いは、明治の方が上回っているように見える。早稲田負けるな。
 
 残り10分。諦めずに連続攻撃を繰り返す早稲田に対し、明治はことごとくオフサイド。
 レフリーの笛もアドバンテージとオフサイドの繰り返し。このままでは早稲田も攻めきれない。
 見ている側も胃が痛くなってくる。何とかしてくれ。
 あっ。レフリーが何か明治陣に警告している。オフサイドに対する警告だろうか。ちょっと反則
 が多すぎる。  場内アナウンスで「ロスタイム4分」と告げられる。時間がない・・。
 このとき運が天が味方してくれた。
 連続攻撃から抜けたWTB山岡くんが中央に回りこんで奇跡のトライ。
 やった! トライ後のゴールも武川くんが確実に決めてくれた。よし。これで33−34。
 なんとか1点差まで追いあげた。

あと何分あるだろう?  急げ!
明治が深く蹴ってきたら、慎重に素早く明治陣内に攻め込んで・・。
ところが、レフリーがハーフウェイライン付近で右手を挙げている。
えっ? 何で早稲田ボールのキックオフなの?
レフリーは、明治の度重なるオフサイドに対するペナルティとして、
早稲田ボールのキックオフを与えてくれたのだろうか
   なるほどな。---この時はそう思った--- 
   特に場内アナウンスもなかったし、
   まさかトライ後にラフプレーがあったなんて知らないし。
とにかく攻めて。せっかくのチャンス。ペナルティで逆転だよ。
早稲田ファンはもう座ってなんかいられない。時間がない。
焦る明治は、ゴール前で反則してしまう。
当然、左京主将は「ゴールを狙う」とレフリーに告げる。
   武川くん、責任重大だあ。冷静に。慎重に。  
場内は騒然。決めてくれ〜! 
5万人の観客が武川くんの蹴ったボールの行方を見つめていた。
ゴール成功。 36−34と見事逆転。 
赤黒旗が舞って舞って舞って。 残り1プレーでノーサイド。
早稲田の選手たちは飛び上がって喜んでいる。
その場にうな垂れる明治の選手たち。
明治の健闘もむなしく、早稲田の大逆転劇は終わった。

 早稲田の対抗戦優勝は11年ぶり。全勝優勝はなんと14年ぶり。なんとも嬉しい。
 長かったよなあ。涙が出るくらい嬉しい。
 けど、胸の片隅に小さなわだかまりが残った感じもする。どこか素直に喜べない気持ち。
 今日の勝利は、明治のペナルティで得たラッキー・チャンスからの大逆転だったから?
 試合内容は完璧に負けだった。負けていた試合を、執念で、強運で勝利に導いた。
 今日のような調子で、20以上もターンオーバーされたり、ラインアウトでミスばかりしていたら、
 大学選手権で順当に勝ち進んでいけないよ。関東学院は手強いんだから。
 もう1度修正しなおして、ミスをなくして。
 勝利に溺れず、気持ちを引き締めて、1戦1戦確実に勝ち進んでいかなくちゃ。
 1月12日の決勝は、関東学院対早稲田になるといいけれど。好ゲームを期待しています。

 ともあれ、久しぶりに「都の西北」を大合唱する。万歳三唱。いや〜、満足。満足。
 ・・・実は、根っから早稲田ファンのYAMS3号でした。ハハハ。
   KGUの皆さん、今日ばかりは許してね。
 


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