菅平温泉やまびこ

ラグビー観戦記

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2002年1月20日  日本選手権1回戦  社会人は強かった


<1月20日>
仲山くん独走トライ
PR大江くんも
走り切ってトライ

 日本選手権1回戦   トヨタ自動車 対 早稲田大学 (77−12 秩父宮) 
   
  大学選手権決勝から1週間。日本選手権1回戦2試合が行われた。
  学生チームは休む間もなく準備期間も十分ではなかっただろうが、勢いにのっている。
  この試合のテレビ中継はスカパーだけで、残念ながら地上波放送はない。
  花園のクボタ対関東学院戦のことが気になりながら、秩父宮での試合を観戦した。
    「学生チームが社会人チーム相手にどこまで闘えるのか」
  トヨタが勝ってあたりまえ。100点差ゲームになってしまうかもしれない。
  ひょっとしたら、12年ぶりで学生勝利を見られるかもしれない。何かをやってくれるかも。
  さまざまな思いを胸に、多くのファンが秩父宮を訪れ、観客席は今日も埋め尽くされた。
  
  早稲田のHPに発表されていたとおり、15番にはルーキーSHの後藤くんが入っていた。
  これが清宮監督の打ち出した秘策。
  開始早々、早稲田は素早い展開ラグビーでトヨタ勢を振り回し脅かす。  
  ダブルSHでスクラムからのさらに速い球出しを狙う。左右に振るときには、1人目のSHが
    振って、もう1人のSHが次の球出しをできるため、自在に振ることが出来る。なるほど。
  事前にこの秘策を知らずに見ていたファンは、ちょっと驚いたにちがいない。
  早稲田は序盤こそいい攻めを見せていたが、その後はあまりうまく機能しなかった。
  強力FWにスクラムやラックを支配されてしまい、トヨタ陣内に攻め込んでもすぐに戻されて
  しまう。10分に初トライされてから、5分に1本ペースでトライされ、前半だけで38−0と
  大量リードを許すことに。
  
清宮監督の秘策
「ダブルSH」で
より速い展開を
狙ったけれど・・

  ノートライのまま一方的なゲームになってしまうのか、と思われたが、それでも早稲田は
  諦めずにひたむきに攻めた。あくまでも早稲田らしいラグビーを続けて。
  後半、山岡くんが右隅にトライしようとした時は、ゴールラインまであと30cm足りなかった。
  逆にトヨタは簡単にトライを取る。「憎まれ役」に対する拍手はほとんどなくなってしまった。
  後半30分。早稲田の仲山くんがライン際を走り抜けて、ようやく左隅にトライ。
  さらに35分には、PR大江くんが走り切って中央にトライを決める。
  場内は大いに揺れて沸いた。声援が飛びかう。ようやく盛り上がってきたぞ。
  時間がないので、トライ後のコンバートはプレースせずにさっとキックした。
  最後まで攻め続けようという早稲田の気迫が伝わってくる。そうそう、その気持ち!
  早稲田がすぐにコンバートキックしたことに気づかずに円陣を組んだままのトヨタに対して、
  「早くしろ」なんてブーイングが飛び出す! 悪者状態のトヨタがかわいそうな感じで。
  時間がない。けど、もう1トライ。まだやってくれるかもしれない。
  秩父宮の観客全員が早稲田を応援している。点差は関係ない。敵陣で攻め続けよう・・・。  

  結局2トライを返すのみだった早稲田に対し、トヨタは11トライを奪う猛攻で、77−12と
  大勝した。トヨタのゲームを生で観たのは久しぶりであったが、パッドさん&オトさんの
  両WTBはよく走ってたし、難波くんのタックルは鋭かった。平塚くんはやはり大きい。
  FWは圧倒的に強かった。あれだけFWに支配されてしまっては、なすすべもなく仕方ない。
  廣瀬さんのゴールキックは相変わらず正確で、難しい位置からもすべて決めて、得点に
  つなげた。途中出場で2トライを決めた三木くんの舞うようなステップも見ごたえがあった。


みんなをまとめる左京主将
秩父宮に残っていた観客たちは、
最後まで力の限りに闘い抜いた選手に
惜しみない拍手を送り続けた。

左京主将が率いた今年のチームは、
また一段とハートの熱いチームだった。
試合終了後、全員で手をつなぎ、
観客席に向かって深々と挨拶する姿は、
とても清々しく印象的でありました。
左京組のみなさん、お疲れ様でした。
清宮監督はじめスタッフのみなさんも
本当にお疲れ様でした。
また来年も期待しています。
 
  クボタ対関東学院大学(85−35 花園にて)
 
  
花園で行われたクボタ対関東学院の試合については、あちこちのスポーツニュースを
  チェックした。
  巨漢NO.8オファヘンガウや赤塚くんが突進してトライするシーンは、あまりに迫力がある。
  関東の選手は吹っ飛ばされなかったか。スクラムは押し込まれたのか。ケガしなかったか。
  スポーツニュースの短時間内での映像だけでは、よくわからない。
  後半4トライ返したものの、前半での点差が大きすぎたにはちがいない。 
  三宅くんや若松くんのトライなど、本来の関東らしいトライも生まれたようだが。
  関東学院の今シーズン最後となった今日の試合。クボタ相手にどれだけ闘ってくれたのか。
  何としても見たかったが、花園までは行けなかった。せめてTVでやってくれれば・・・。
  
  結局、社会人チームとの力の差を見せつけられた2試合だった。
  どうしてこんなに大差がついてしまうのか。実力差はこのまま埋められないのか。
  毎年大学等からの有力選手が次々と入社する社会人チームでは、レギュラー取りも難しい。
  いい選手たちが、いい環境で、より高いレベルの練習をして、レギュラーメンバーが厳選さ
  れる。4年間という限られた年数の中で燃え尽きていく学生チームとは比べられない。
  日本選手権の方式について何かと取りざたされ、来シーズンあたりから方式が代わるかも
  しれない。それでも、大学チームにとっては1シーズンの成果を試す絶好のチャンスの場。
  何らかの形でこんな対決も残してほしいと思うのだが。
  現にファンがたくさん押しかけたではないか。
    
  来週は日本選手権2回戦。サントリー対トヨタ戦は1年ぶりの対決で楽しみだ。
  花園では神鋼対クボタ戦が行われる。今度はテレビ中継があるぞ、と。

<ひとりごと>
  昨日の夕方のTVKで、関東学院優勝の記念番組が30分間放送された。
  監督のインタビューや選手たちのコメントなど、関東学院V2の喜びをひしひしと感じる
  ことのできる、この1年を振り返ってぎゅっと凝縮したような番組だった。
  毎年恒例となったやまびこ寄贈の大だるまに目を入れるシーンもちゃんと映ったしね。  
  佐賀工の小城監督のインタビューもよかったし。
  決勝の試合終了後に国立で流れた「君よハシレ」が、BGMとして再び流れて、幕を閉じた。
   

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