菅平温泉やまびこ

ラグビー観戦記

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2002年1月27日・2月3日  日本選手権 最終章へ


<1月27日>

 日本選手権準決勝2試合
        サントリー 対 トヨタ自動車 (22−19 秩父宮) 
   
  心配された雨も昼すぎには上がり、試合の頃には薄日が差し始めた。
  試合前に東西学生対抗戦が行われ、芝生はだいぶ荒れてしまったが。

  試合は、トヨタが素晴らしいディフェンスをみせ、サントリーは攻めあぐみ苦しんだ。
  前半10分、サントリーは先制トライをあげたが、その後もトヨタのしつこい防御にあって、
  ボールを支配しながらも点に結びつけることができない。
  トヨタは、38分に難波くんがインターセプトしてトライを決め、5−5の同点においつき、
  終了間際には45m中央からPGを狙う。しかし風の影響からか、距離が足りず失敗。
  同点のまま、ハーフタイムへ。
    
  後半のサントリーは、2トライを決めて19−5とし、2トライ2ゴール差まで引き離す。
  一方のトヨタは、ゴール前でも敢えてPGを狙わず、トライを取りに行った。
  強力FWでモールで押し込み、再三ゴールまで持ち込むが、チャンスを活かせないまま、
  両チームの攻防が続いた。 サントリーの隙をついて、トヨタ三木くんがノーホイッスル
  トライを決め、19−12と追いすがる。 
  しかし、時はノーサイド直前。
  ペナルティを得たサントリーは、冷静にPGを選択して、22−12と10点差にする。
  これが利いた。ロスタイムに入ってから意地で1トライ返したトヨタは、この3点差に泣いた。
  サントリーを最後まで苦しめたトヨタは、確かに強かった。惜しかった。
  またも準決勝でサントリーに敗れてしまったトヨタは、来年こそ雪辱、と誓ったことだろう。
  
 
   神戸製鋼 対 クボタ (38−10 花園にて)
 
 
 ケガでミラーや元木さんなどを欠く神鋼だったが、危なげない試合運びでクボタを突き放す。
  クボタは、前半21分にオコーナーがシンビン退場して、ペースをつかめないまま前半終了。
  後半も、FWが密集戦でパワーラグビーを見せ何度も攻め込んだが、前半の点差をつめる
  ことはできなかった。
  神鋼は後半も着実に3トライをあげ、38−10で、クボタを圧勝した。 
  今日の大畑くんは4トライを挙げる大活躍で、場内のファンを大いに楽しませてくれた。
  そのスピードある走りはすばらしい。前にスペースがあけば、個人技で走りぬいてくれる。
  CTBとしてタックルすることも惜しまない。今日の神鋼を救った、頼れるエースである。
  
  
 決勝は、予想通りサントリー対神戸製鋼の再度対決となった。
 果たして優勝するのはどちらのチームか? 因縁の対決。楽しみな一戦である。
   

<2月3日>

 日本選手権準 決勝
 サントリー 対 神戸製鋼 (28−17 秩父宮) 
   
  雨の秩父宮を大勢の観客が埋め尽くした。
  ほとんどの人は傘もささずに、冷たい雨に打たれ寒さに震えながらも熱く観戦していた。
  今シーズンを締めくくる最終戦。なんとか晴れてほしかった。
  
  ケガ人続出の神鋼はベストメンバーが組めず、厳しい一戦となることが予想されていた。
  ミラーは期待に応えてレギュラー入りしていたものの、前半わずか6分に無念の退場。 
  BKのリザーブは2人しか入っておらず、元木さんがSOの位置に入ることになった。
  その元木さんは特製フェースガードで頭をすっぽり覆う満身創痍状態。視界が狭そうだ。
  雨のため、両チームともハンドリングミスが続出。密集ではターンオーバーの連続。
  神鋼の必死のディフェンスに止められて、サントリーはなかなか速いテンポで攻められない。
  
  前半13分。大畑くんがサントリーのディフェンスを振り切って、見事な先制トライをあげた。
  キッカーを失った神鋼は、ここで平尾くんがゴールを狙う。慣れない平尾くんは、坂田さんの
  きついプレッシャーを受けて、惜しくもゴールを外してしまう。
  続く16分。サントリー山口くんがすかさずトライを決め、栗原くんも確実にゴール成功。
  この後は両チームの攻防が続き、前半を7−5で折り返した。
     重い2点差。トライ後のゴール成功が勝敗を分けるカギになりそうな・・。
  後半も神鋼がサントリーのミスをついて、2連続トライをあげ、一時は7−17と引き離した。
  これで息を吹き返したサントリーは、交替出場したイエレミアや永友さんを中心に反撃。
  2連続トライを返し、ゴールも決めて、21−17と逆転。
  この後、神鋼は再三ゴールラインまで押し込んだが、トライを決められない。
  終了間際に大畑くんがゴール左隅に決めたトライは、認められず、幻のトライとなった・・。
  雨が降りしきる中、観客の大声援に応えて80分間闘いぬいた両チームの選手の皆さん。
  大変お疲れ様でした。感動をありがとう。
  
  
  昨年6月に来日したウェールズ代表を見事破ったし、4月のジャパンセブンズ優勝を含め、
  今年度は”5冠達成”なのだそうだ。なるほどね。目標達成の5冠。文句なしの日本一。
  インタビューを受ける土田監督が男泣きする姿に胸打たれた。
     素晴らしいサントリー最強軍団! おめでとうございます!!
  8月25日には、初来日する強豪サラセンズと対戦することが決まったそうだ。
  真夏の夜に行われるゲーム。熱い試合が今から楽しみだ。サントリーならやってくれる!  
   
  
<ひとりごと>
  ゴール前でおきた2回のラフプレーの反則が試合を決定付けてしまった。
  ビデオを繰り返し繰り返し見直しては湧き上がる感情。悔やまれるシーン。
  密集の中で瞬時に起こった出来事を、ビデオのスローで見直したって仕方ないのだ。
  しかしあのプレー1つで、それまでの両チームの奮闘が台無しになってしまった気がして、
  残念でならない。
  レフリーのジャッジに対して、何かと論争されることの多かった今シーズン。
  昔から「レフリーの判定は絶対」「ラグビーにタラレバはありえない」などと言うではないか。
     わかってはいる。でもあの時・・・。
  レフリーの笛がゲームの流れを切ると、観客の大歓声が溜息に変わる。
  レフリーだって人間なのだ。その采配如何では憎まれ役にならざるをえない。
  相撲や競馬のような『写真判定』なんて、スピードあるゲームの流れの中では到底不可能だ。
  ラフプレーに対するシンビンなどのレフリングについては、今後も論議を呼ぶことだろう。   
  

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