菅平温泉やまびこ

ラグビー観戦記

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2003年1月11日 国立競技場  関東学院準優勝おめでとうございます


<1月11日>

この日も思い切りのいいプレーをみせた
ルーキー有賀くん

主将4人制の1人=
立川くんはラストまで
闘いたかったはず・・

表彰式でもただ呆然・・

 
 全国大学選手権決勝  関東学院大学 対 早稲田大学 (17-22)  
 
 決勝戦にふさわしく、青空が広がった。風もほとんどない。
  両校の選手たちが一列に並ぶと、両校の校歌演奏が始まった。
  まず「都の西北」が流れると、国立競技場にその歌声が響き渡った。
  まるで早稲田のホームグランドのよう。あまりの赤黒旗の多さに圧倒されてしまう。
  続いて関東の校歌演奏。選ばれた22人は自然と肩を組んだ。スタッフ陣も肩を組む。
  押さえ切れない胸の高鳴り。
    この1年間、この日ここで闘うために、頑張ってきた。
    悔いのないプレーをしよう。最後までラグビーを楽しもう。
  そんな思いを考えていたら、見ているこちらまで、目頭が熱くなった。  

気持ちを
    ひとつに
歌声は小さくとも、
ブルーの旗を懸命に
振り続けた応援は
選手を勇気づけた

  早稲田は、開始早々から早い攻撃で関東を圧倒し、プレッシャーをかけた。
  FWで攻める関東は、ラックで何度も反則してしまい、いつものペースに持ち込めない。
  スクラムでもタイミングが合わないのか、何度も組み直し、反則を取られてしまう。
  前半7分。早稲田山下主将が、関東ディフェンス陣を引きずったまま左隅へトライ。
  闘将自らが、ボールを叩きつけた気合のトライは、早稲田に運を呼び込んだ。
  続く14分には、ラックの早い球出しから、仲山くんがサイドを走りぬいてトライ。
  さらに22分には、大きな右展開から、SO大田尾くんが右隅に勢いよく飛び込んだ。
  早稲田は順調に3トライを重ね、0−19と関東を引き離す。

 このままではいけない。
 落ち着きを取り戻した関東は、FW・BK一体
 となって、早稲田陣内へと攻め込んだ。
 ゴール前でペナルティを得ると、スクラムを
 選択。繰り返し反則する早稲田。
 もう1回やれば認定トライか?と思った時、
 山本くんが右隅をついて初トライ。5−19
 そう、その調子。
  
早稲田が1PGを決め、5−22とした後
の前半35分。
ラインアウトからのサインプレーで、
FL鈴木力くんが左隅へ飛び込んだ。
残念ながらゴールは決まらなかったが、
前半のトライ数は、2本-3本。
点数は10−22。
いけるいける。これから。

  後半、関東はさらに凄まじい勢いで、早稲田陣を脅かす。
  しかし早稲田もあわてることなく、よくディフェンスして、両者の攻防が続いた。
  まさかの13分。関東陣内での関東キックを、高森くんがチャージして、そのままトライ。
  10−27。さらに点差は開いてしまった。
  追いつめられた上に、早稲田の好タックルを浴びたPR立川くんとFB有賀くんが、
  同時に負傷退場してしまい、嫌なムードが漂う。それでも関東は攻め続ける。 

モールやスクラムで攻め込んでも、肝心なところで反則を取られ、トライに繋がらない。
早稲田陣内での闘いが20分程続いた、後半35分。山村くんが執念のトライを決めた。
ゴールも決まって17−27。10点=2トライ差だ。
   あきらめるな!  落ち着け関東!
気持ちを鼓舞する、激しい雄叫び。 まだ時間はある!

  なおも関東は、早稲田陣内で連続攻撃を仕掛け、ゴール前まで何度も攻め込む。
  早稲田は、捨て身のタックルでピンチを防ぐ。
  それでも切れずに速攻で振り回すと、たまらず早稲田も反則を重ねてしまう。  
    急げ。でもあせるな。ミスが出る。あともう1歩。
  アッ! あせる気持ちからか、残念なことにスタンピングの反則。それはいけない・・。
    落ち着いて。ロスタイムは4分。あきらめないで。
  関東は、ノーサイドの笛が鳴るまで、攻めて攻めて攻めたてた。
  その結果、ゴール前ラックから、山村くんがそのままねじ込んだ。さあ22−27。
    まだ時間はあるのか? もう1本!
  電光掲示板の時計をちらっと見る。しかし・・。  
  
  今年も、ノーサイドの笛は無情だった。
  その瞬間、早稲田の13年ぶりの優勝が決まり、関東の3連覇の夢は絶え果てた。
  喜び抱き合う早稲田の部員たち。その横で、関東の選手は、グランドに崩れ落ちた。
  昨年の決勝戦と、全く逆の展開。全く逆の立場。やはり同じ1トライ差。
    胸の中で、悔しさがこみ上げてくる。終わってしまったのか・・。
  お互い、反則数が多すぎた。何故?という気持ちを切り替えられず、リズムを崩した。
  が、両チームの持ち味は活かされていたし、ディフェンスが随所で光っていた。
  80分間、切れずに最後まで闘い抜いた両チームの姿に、観客も大いに奮い立ち、
  惜しみない拍手と声援を送っていた。
  今日のゲームのこと、きっと忘れない。彼らの姿は記憶に埋め込んだ。
  関東と早稲田が築いた、2年間の闘いのドラマは終わったのか?
  いや、まだこれから・・。次章へと続いていくはず・・。  


  優勝おめでとうございます!
部員・スタッフ・OBたちが輪になって
歓喜の「荒ぶる」を歌った。

【もう一言】
  悔しい・・悔しい・・この悔しさはどこから来るのだろう?
  父の影響で、子供の頃から早稲田ファンのYAMS3号。
  早稲田の13年ぶりの優勝は、とても嬉しいことだった。
  久しぶりに、国立で聞き、歌った「荒ぶる」に、感動した。
  早稲田復活までの長かった道のりを、皆で讃えるはずだった。 それなのに。
       
関東の選手、部員たち。監督やコーチ、
スタッフの姿を見た。目が潤んだ。
やまびこに勤め始めてから十数年というもの、
関東学院ラグビー部を、家族の一員のような
気持ちで、応援してきた。だから今年も、いや
今年こそ、早稲田を倒して優勝してほしかった。

  
  彼らはよく闘ってくれた。大観衆の前で、素晴らしいゲームを見せてくれた。
     準優勝おめでとう!  感動をありがとう!  お疲れ様でした!
  
自分たちの力を信じて、今日まで、エンジョイしながら頑張ってきてよかったね。 
  胸を張って言える。過去6年間で、優勝4回・準優勝2回は、とても立派な戦績。
  負けてしまったことは、これからの課題。悔しさは教訓。
  そう、悔やんでばかりはいられない。早稲田の歓喜する姿を、目に焼き付けて。
  これから、挑戦者としての、新たな一年が待っている。
  今年優勝できなかった4年生たちは、かわいそうだけれど、仕方ない。
  また来年、後輩たちが雪辱してくれるはず。必ず。 打倒早稲田!
  関東学院と早稲田が、良きライバルとして、これからも競い合っていくことを祈って。  
       

 
 高校東西対抗 (東軍48−西軍20)

  決勝戦前に行われた、高校生たちの選抜試合。
  どこか、のほほんとした試合を、ぼんやり見ていた後列のオジサマたちは、
  「いっそ、大学の3位決定戦をやればいいのになあ」なんて、話してた。
  花園大会の直後だし、合同チームでのプレーは、選手にとって難しい事かもしれない。
  けれど、国立の観衆の目の前で、自己アピールできるいいチャンスなのだ。
  この中から、来シーズン、大学や社会人チームで活躍する選手は何人いるだろう?
  高校生ばなれした体格の持ち主。きらめくプレーをする金の卵たち。
  もっと多くの観客が、早くから駆けつけて声援してあげれば、もっと盛り上がるかも?

               
        東軍監督は日川の松本先生


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