早稲田は、開始早々から早い攻撃で関東を圧倒し、プレッシャーをかけた。
FWで攻める関東は、ラックで何度も反則してしまい、いつものペースに持ち込めない。
スクラムでもタイミングが合わないのか、何度も組み直し、反則を取られてしまう。
前半7分。早稲田山下主将が、関東ディフェンス陣を引きずったまま左隅へトライ。
闘将自らが、ボールを叩きつけた気合のトライは、早稲田に運を呼び込んだ。
続く14分には、ラックの早い球出しから、仲山くんがサイドを走りぬいてトライ。
さらに22分には、大きな右展開から、SO大田尾くんが右隅に勢いよく飛び込んだ。
早稲田は順調に3トライを重ね、0−19と関東を引き離す。
このままではいけない。
落ち着きを取り戻した関東は、FW・BK一体
となって、早稲田陣内へと攻め込んだ。
ゴール前でペナルティを得ると、スクラムを
選択。繰り返し反則する早稲田。
もう1回やれば認定トライか?と思った時、
山本くんが右隅をついて初トライ。5−19
そう、その調子。 |
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早稲田が1PGを決め、5−22とした後
の前半35分。
ラインアウトからのサインプレーで、
FL鈴木力くんが左隅へ飛び込んだ。
残念ながらゴールは決まらなかったが、
前半のトライ数は、2本-3本。
点数は10−22。
いけるいける。これから。 |
後半、関東はさらに凄まじい勢いで、早稲田陣を脅かす。
しかし早稲田もあわてることなく、よくディフェンスして、両者の攻防が続いた。
まさかの13分。関東陣内での関東キックを、高森くんがチャージして、そのままトライ。
10−27。さらに点差は開いてしまった。
追いつめられた上に、早稲田の好タックルを浴びたPR立川くんとFB有賀くんが、
同時に負傷退場してしまい、嫌なムードが漂う。それでも関東は攻め続ける。
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モールやスクラムで攻め込んでも、肝心なところで反則を取られ、トライに繋がらない。
早稲田陣内での闘いが20分程続いた、後半35分。山村くんが執念のトライを決めた。
ゴールも決まって17−27。10点=2トライ差だ。
あきらめるな! 落ち着け関東!
気持ちを鼓舞する、激しい雄叫び。 まだ時間はある! |
なおも関東は、早稲田陣内で連続攻撃を仕掛け、ゴール前まで何度も攻め込む。
早稲田は、捨て身のタックルでピンチを防ぐ。
それでも切れずに速攻で振り回すと、たまらず早稲田も反則を重ねてしまう。
急げ。でもあせるな。ミスが出る。あともう1歩。
アッ! あせる気持ちからか、残念なことにスタンピングの反則。それはいけない・・。
落ち着いて。ロスタイムは4分。あきらめないで。
関東は、ノーサイドの笛が鳴るまで、攻めて攻めて攻めたてた。
その結果、ゴール前ラックから、山村くんがそのままねじ込んだ。さあ22−27。
まだ時間はあるのか? もう1本!
電光掲示板の時計をちらっと見る。しかし・・。
今年も、ノーサイドの笛は無情だった。
その瞬間、早稲田の13年ぶりの優勝が決まり、関東の3連覇の夢は絶え果てた。
喜び抱き合う早稲田の部員たち。その横で、関東の選手は、グランドに崩れ落ちた。
昨年の決勝戦と、全く逆の展開。全く逆の立場。やはり同じ1トライ差。
胸の中で、悔しさがこみ上げてくる。終わってしまったのか・・。
お互い、反則数が多すぎた。何故?という気持ちを切り替えられず、リズムを崩した。
が、両チームの持ち味は活かされていたし、ディフェンスが随所で光っていた。
80分間、切れずに最後まで闘い抜いた両チームの姿に、観客も大いに奮い立ち、
惜しみない拍手と声援を送っていた。
今日のゲームのこと、きっと忘れない。彼らの姿は記憶に埋め込んだ。
関東と早稲田が築いた、2年間の闘いのドラマは終わったのか?
いや、まだこれから・・。次章へと続いていくはず・・。
 
優勝おめでとうございます!
部員・スタッフ・OBたちが輪になって
歓喜の「荒ぶる」を歌った。 |
【もう一言】
悔しい・・悔しい・・この悔しさはどこから来るのだろう?
父の影響で、子供の頃から早稲田ファンのYAMS3号。
早稲田の13年ぶりの優勝は、とても嬉しいことだった。
久しぶりに、国立で聞き、歌った「荒ぶる」に、感動した。
早稲田復活までの長かった道のりを、皆で讃えるはずだった。 それなのに。

関東の選手、部員たち。監督やコーチ、
スタッフの姿を見た。目が潤んだ。
やまびこに勤め始めてから十数年というもの、
関東学院ラグビー部を、家族の一員のような
気持ちで、応援してきた。だから今年も、いや
今年こそ、早稲田を倒して優勝してほしかった。
彼らはよく闘ってくれた。大観衆の前で、素晴らしいゲームを見せてくれた。
準優勝おめでとう! 感動をありがとう! お疲れ様でした!
自分たちの力を信じて、今日まで、エンジョイしながら頑張ってきてよかったね。
胸を張って言える。過去6年間で、優勝4回・準優勝2回は、とても立派な戦績。
負けてしまったことは、これからの課題。悔しさは教訓。
そう、悔やんでばかりはいられない。早稲田の歓喜する姿を、目に焼き付けて。
これから、挑戦者としての、新たな一年が待っている。
今年優勝できなかった4年生たちは、かわいそうだけれど、仕方ない。
また来年、後輩たちが雪辱してくれるはず。必ず。 打倒早稲田!
関東学院と早稲田が、良きライバルとして、これからも競い合っていくことを祈って。