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お披露目したばかりの新ジャージに身を包み、ジャパンの選手たちは颯爽とファンの前に登場した。
先週の米代表との試合でまさかの大敗を喫してしまったけれど、今日の相手はロシア代表。
一年前の雨の国立競技場で、40点差で圧勝した相手だ。巨漢揃いで力はあるけれど、スピードに
は弱くディフェンスの甘いチームだった。当然今年もジャパンは快勝して、幸先いいスタートを切って
くれるはず。新しいジャージ&快勝で弾みをつけて、ジャパンの強い姿を見せてほしい!
秩父宮につめかけたファンは、多分みな同じ気持ちで観戦に臨んだことだろう。
よしこれからだ、と思ったのも束の間。ジャパンのミスから、さらに1トライを返され、前半は13対18とロシアが5点リード。多少不安なムードはあったものの、後半は風上になるし、巨漢ロシアがジャパンのスピードに根をあげるもの、と信じていた。まだこの時点では・・。
後半もロシアの勢いは衰えず気合が感じられる一方、ジャパンは相変わらず空回り。すきを突かれてあっさり2トライを献上し、13対30とますます引き離されてしまう。なんということ・・。
シンビン退場で1人足りない状況になったロシアに対し、ジャパンは
伊藤さんが1トライを返して、20対30と追いすがる。いけ〜!
後半から入ったバツベイに球を集め、縦に突進するシーンが見られると歓声が上がる。でも点にはつながらない。
気ばかりあせりゲームを修復できずにいるジャパンを嘲笑うかの
ように、ロシアが試合を決定づけるトライとG、さらにPGを決める。
残り時間わずかになった時点で、20対40とダブルスコア。は〜。
ノーサイドを待たずに帰り始めるファンもいる始末。
待ってよ! いくら絶望的に負けてるからって、最後まで応援していこうよ。
選手たちはみんな頑張っているんだから。
「ロスタイムは7分です」
場内が一瞬どよめく。7分なんて前代未聞?! まだあきらめちゃいけない、ってことだよ。ファンの気持ちを裏切らないで。
ジャパンは最後まで試合を投げずに戦い続けた。栗原くんと淵上くんが2連続トライを決め、結果は34対43。トライ数は5本ずつ、となんとか体裁を整えた。
しかし、点差以上にゲームは完敗。ロシアにも負けるとは・・。 |
既に試合は終わっていたが、どっと力が抜けてしまい、しばらく席から立ち上がれなかった。
観客ですらこんな気持ち・・。選手やスタッフ、協会関係者たちの気持ちは計り知れない。
どうしたジャパン? どうしちゃったんだ? 何がいけなかったんだ?
この後もテストマッチが続くけれど、アメリカにもロシアにも勝てなくて、
オーストラリアAやイングランドに勝てる見込みはあるのだろうか?
毎回死ぬ気で臨んでくる韓国相手でも、ひょっとして危ないかも?
W杯へ向けて残り5ヶ月となった今、何とも言えない不安感。
3月の豪合宿で収穫を得ていたはず。チームもまとまりを見せ、いい雰囲気に高まっていたはず。米遠征や直前合宿というハードスケジュールが続いた為、ケガや疲れが溜まっていたのだろうか。それとも、これが今のジャパンの実力なのだろうか。失望した。落胆した。ジャパンは多くのファンの信用を失ってしまった。
このままでは、ファンさえも離れてしまうよ。ラグビー人気、ラグビーに対する評価がますます下がってしまう。せっかくジャージを新調したって、勝てなければ強くならなければ意味がない。結果がすべて。ダーバンのスーツ姿もカッコいいけれど、うつむき加減の負け犬顔には似合わないよ。
でもちょっと待って。ファンが憤って罵声や不平を並べたところで仕方ない。
誰よりも悔しい思いもしているのは、選手やスタッフたち自身なのだから。
この2試合の敗戦の悔しさを糧に、気持ちを切り替え、ゼロから出直してほしい、と心から願おう。
残された月日を有効に利用し、強さを取り戻してくれることを信じて、これからも応援し続けよう。
そう、ファンにできることは、選手たちに声援や拍手を送り、信じて見守り続けること。
頑張れ、ジャパン!
「ニッポン! チャチャチャ!」
ポール裏にいるチビッコたちの手拍子が始まると、「チャチャチャ」は秩父宮全体に広がった。
ジャパンが負けている・・・いてもたってもいられず、自然とジャパンコールが始まる。
このまま敗戦となりそうな嫌〜なムードを払いのけ、声を合わせて応援し、気持ちを奮い立たせるしかなかった観客たち。ラグビーの雰囲気には多少合わないような気もしたけれど(苦笑)
悔しくても、腹が立っても、野次なんか飛ばさずに、暖かい声援をジャパンに送り続けようよ! |
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