2004年2月21日 日本選手権 3回戦 

 


  キックオフ前に、早稲田がコカコーラWJに僅差で勝ったことが場内に告げられた。どよめきがおこる。
  トップキュウシュウのチームとはいえ、学生チームが社会人チームに勝ったのは16年ぶりだっけ?!
  なんとしてもKGUにも勝ってもらわなくては。昨春のオープン戦に大勝したからといってわからない。
  緊張感の高まる秩父宮で、関東学院大対釜石シーウェイブス戦が始まった。

        試合結果
  関東学院 14-13 釜石SW

 気迫が違った。特に外人パワ
 ーを活かしたFWがすごい。
 学生NO.1の関東FWが圧倒さ
 れて慌ててる。うまくいかない。
 前半7-7の同点で折り返した。
 
 
 久しぶりに日本選手権の秩父宮に登場した釜石の集中した戦いぶりは、見ている側の気持ちまで熱くした。
 池村くん、三浦くん、木立くんら関東OBたちも、後輩たちには負けられないとでもいうようなプレーを随所に見せながら
 果敢に関東陣内を攻めたてる。勝てないかも…やたら心臓がバコバコしてきた。切迫した雰囲気に具合悪くなりそうだ。
 春口先生は大丈夫かなあと心配になる。
  
 後半6分。いよいよアンガス登場。わあ〜と歓声がわきあがり、大きな拍手がおこった。ますます盛り上がってきた!
      
 2PGを決めた釜石が6点リードしたままロスタイムへ突入。このままじゃダメだあ。ロスタイムは何分?エッ8分?
 興奮しすぎて耳までおかしくなってきたよ。ロスタイムは4分。もう時間ない…。
 その時だった。ゴール前スクラムから出たボールを展開。田井中くんがスルリとすり抜けて、左中間へトラ〜イ!!!
 スタンド騒然。ファン大絶叫。興奮の渦。バンザイ三唱。涙が出てきた。なんと劇的な幕切れ。最後まで頑張り続けた
 釜石の選手たち、応援団の皆さん、喜びすぎてごめんなさい。すごいゲームを見せてくれてありがとう。
 80分間、複雑な心境で応援し続けた。選手たちのいい緊張感が伝わってきて、両チームを応援したくなる試合だった。
 釜石にも勝たせてあげたかったけれど、関東がここで負けてしまうのも困るし。あきらめなかった結果が関東の勝利。
 こういういい試合が見られるのだから、学生対社会人の日本選手権も必要なんじゃないかな。

大逆転劇の興奮が冷めやらない中、釜石が負けてしまったということは…そうだあ。この試合がアンガスのラストゲーム。
秩父宮にいたすべての人々は、自然と立ち上がり、心から暖かい拍手を送り続けた。なかなか帰ろうとせずに、アンガス
との別れを惜しんでいた。そのままの流れで出待ちもしたが、いつになくファンも多かったようだ。


最後まで
なつっこい笑顔で
ファンサービスする
アンガス!
大漁旗を掲げて
グランドを1周したあと
チームメートに
2度3度と胴上げされた

 日本ラグビー界にたくさんの功績を残し、すべてのファンから愛され続けたアンガス。本当にありがとう。
 日本に来て、東芝で活躍し3連覇達成に貢献したこと。桜のエンブレムを胸に、第4回W杯でキャプテンとして頑張っ
 てくれたこと。釜石に移籍してからもラグビーの心を伝え続けてくれたこと。ジャパンラグビーを愛してくれたこと。
 何度ありがとうと言っても足りないぐらい。たくさんの熱いプレーを見せてくれてありがとう。
   アンガスの引退セレモニーの陰になってしまったが、池村くんも今日を最後に引退する、と試合の後に知った。
    えっ? まだ若いのに? この日も気合い十分の渋いプレーで目立っていたし、辞めるなんてもったいないよ。
    なんだか急に寂しくなった…。

 

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